ながら族

二郎は「ながら族」だ。
何かをしながら、他の何かをするの癖があるのだ。
それは器用と言えるかもしれないし、集中力がないということになるかもしれない。
それがどういわれるかは知らないが、二郎はそういう習性を持っている。

「一兎を追いかけるのなんか簡単でつまらないさ。二兎追いかけるから面白んだろ。」
集中力がないなどと友人に指摘されたら、いつもそう言う。
友人の言うこと言いたいこともわかるのだが、二郎は自分の考えを信じるべきだということを知っていた。

  1. 2009/11/29(日) 01:36:55|
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二郎のこと

日差しの大きなひとかたまりが窓から二郎の顔に落ちてくる。
朝が来たらしい。夢の世界に漂っていた五感が、ひとつひとつこちらの世界に戻ってくる。
同時にに思考もこっち側に戻ってきたが、考えたくはなかった。まだ寝ていたい。
考えてみたってどうせろくなことにはならないのだ。
嫌悪感が湧いてくる。
嫌悪感を防ぐためには何も考えずに起きるしかなかった。
二郎は仕方なく身を起こした。

  1. 2009/09/20(日) 08:57:02|
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